平成20年1月19日、特別記念対局が行なわれました。
会場は東京・銀座インターネットフォーラム。
絵画が展示された会場にはガラス窓からやわらかな光が差し込み、心地よい雰囲気を作りだしています。
この特別対局は王座と学生王座が対局するというもので、今回が2回目の開催となります。


対局者は山下敬吾王座(右)と村上深学生王座(左)で、昨年と同じカードとなりました。
対局前には関係者と談笑されていましたが、対局が始まった瞬間にそれまでの穏やかな表情から一変して真剣な面持ちに。


今年の特別対局は持ち時間1時間、秒読み30秒、2子の手合割りで、自由置き碁です。
昨年は2子とも三々に置いて始まりましたが、今年はどこに・・・?
注目が集まる中、対局開始の合図とともに村上さんが置いたのは、2子とも星から一間の位置。
こういった布石は自由置き碁ならではのおもしろさではないでしょうか。

激しい戦いの後、山下王座の白番中押し勝ちという結果になりました。
局後の検討によると、初めの左上からの戦いが黒が不利な場所から始まり、それが白に有利に働いたとのこと。
(写真は検討の様子)
対局を終えていかがでしたか?
山下王座「(昨年負けたので)負けたくないという気持ちがありました。難しい碁でしたが、最初の戦いが有利だったので、2子のハンディが薄れてきて碁になるかなと思いました。」


対局を終えての感想はいかがですか?
村上学生王座「昨年山下先生や高尾(紳路)先生に置碁で打っていただいて、序盤から苦しくなる傾向がありましたが、勉強不足で直っていないですね。勉強し直して、来年出られたらその成果を見せたいです。」
今年と去年を比較してどうですか?
「去年も今年も苦しかったです。」
世界王座戦に向けての抱負は?
「私自身韓国の選手になかなか勝てないので、世界王座ではがんばりたいです。」
この対局は日本経済新聞社HPのNIKKEI NETで中継されました。
今対局の様子のレポートもご覧いただけます。

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